ご祝辞

ご 祝 辞

中土佐町長 池田 洋光

 中土佐町商工会創立60周年誠におめでとうございます。

 昭和35年9月10日の高知新聞記事によれば、「中土佐町久礼、上ノ加江、矢井賀および大野見村の四商工会が解散して新たに中土佐地区商工会として発足」とあります。その3年前の昭和32年7月には、当時の久礼町と上ノ加江町が合併し新たに中土佐町が誕生したところでした。会長は久礼の岩本松一郎氏、副会長に大野見の古谷精造氏、上ノ加江の平田守氏で、私も後年かろうじて大先輩の皆様にご指導いただいた思い出がありますが、時あたかも所得倍増計画を掲げた池田勇人内閣が発足し、日本は高度経済成長時代を迎えようとしていました。貴商工会は、その波を的確に捉え、歴代会長のご指導と会員相互の結束とご努力により、昭和、平成、そして令和とまさに激動の時代をそれぞれの地域の発展のために大きく寄与されてまいりました。ここに改めて行政を代表いたしまして、深甚なる敬意を表しますとともに心から感謝申し上げる次第です。

 さて、中土佐町商工会は私にとりまして、まさに育ての親であり恩人であります。大野見生まれの私にとって永住の地となる久礼は、昭和52年に結婚して帰るまで縁遠い存在でした。しかしながら、家業を継いだ関係もあって事務局の皆さんには何かとお世話になっており、その勧めに従って青年部に入部したことで、ようやく中土佐町民としての実感と自覚が生まれたことは間違いありません。

 その頃の会長は市川博敏さん、青年部長は故金沢洋一さん、副部長は故西岡正道さんと現消防団長の嶋岡敏雄さんで、他にも久礼の顔役ともいえる皆さんの強力なご指導により、夏祭り(後のサマーフェスティバル)やゴルフコンペ、県外研修、八幡宮秋季例大祭への協賛をはじめ、町活性化のための各種イベントを開催してきました。中でもライブの興行では、フォークの神様と言われた岡林信康、盲目のレジェンド長谷川きよし、加川良、南こうせつ、村下孝蔵など当時の人気スターを呼び寄せ好評を博しました。平成2年に第6代青年部長に就任してからは、青年部の存在感を高めるため総会の席に行政や金融団にも参加していただくこととしました。

 この年は、4月に一億円のふるさと創生基金で制作した純金カツオが公開され、6月には第一回カツオ祭が開催されるなど何かと話題を呼んだ年でもありました。当然のことながら青年部は全面的に協力することとなり、爾来、高知県を代表するイベントとなったカツオ祭を支え続けています。独自の取り組みでは、ふるさとキャラバンによるミュージカル「ムラは337拍子」の公演が特に印象に残っています。イベントの指揮を執った副部長で実行委員長の高橋幸彦君は、高額のギャラを伴う大型事業を成功させるため、まさに寝食を忘れて取り組んでくれました。その熱意が部員はもとより多くの人を動かし、最終的に観客数1000人という大盛況の内に終えることができ、青年部の存在を内外に示したところです。

 今思えば青年部活動には常に仲間と酒と久礼を愛する情熱があり、みんなと過ごした掛け替えのない時間が今の私の礎となっていることは間違いなく、改めてお世話になりました皆さんに心から感謝申し上げる次第です。

 結びに、商工会の今後益々のご発展と会員の皆様方のご健勝・ご多幸をお祈りいたしまして祝辞とします。

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60周年記念・中土佐町商工会の歩み